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Dear Moment/ガイド

親に聞いておきたいこと:思い出の50の質問と声の残し方

文:Zara Turner-Major(Dear Moment共同創業者)・2026年10月29日更新

要点:親に聞いておきたいことのうち、このガイドで扱うのは、親の子ども時代、仕事、結婚、子育てなど人生の話です。お金や介護、医療のことは、最後に短くまとめました。質問は「楽しかった?」より「どんな家に住んでた?」のように具体的にすると、話が広がります。下に、時期やテーマごとに50の質問を用意しました。自分史の質問集としても使えます。答えはスマホで、1回30秒から2分ほどの短い録音にして、帰省のたびに少しずつ残しましょう。録音の前には毎回、親に了解をもらいます。Dear Momentなら、ボイスメモを録音すると文字起こしもでき、選んだ人とだけ共有できます。

時期やテーマごとの50の質問

全部を一度に聞く必要はありません。帰省や電話のたびに、1つか2つ選んで聞きましょう。話が弾まない質問は飛ばして、次に進みます。「はい」「いいえ」で終わる質問より、「どんな」「どうやって」で始まる質問の方が、具体的な話が出てきます。質問は親に話しかける言い方で書いています。「お父さん」「お母さん」は、家での呼び方に変えてください。

子どものころ

  1. 子どものころ、どんな家に住んでた?部屋はいくつあった?
  2. 近所では、どんな遊びをしてた?
  3. おじいちゃんとおばあちゃんって、どんな人だった?よく言われてたことはある?
  4. 家でよく叱られたのは、どんなこと?
  5. いちばん古い記憶って何?
  6. お小遣いはもらってた?何に使ってた?
  7. 夏休みは、どう過ごしてた?

学校と若いころ

  1. 学校まではどうやって通ってた?どれくらいかかった?
  2. 好きだった教科は何?今でも覚えてる先生はいる?
  3. 部活は何をやってた?
  4. 学校の帰りに、よく寄り道したところはある?
  5. 若いころ、どんな音楽を聴いてた?今でも歌える歌はある?
  6. 修学旅行はどこに行った?
  7. 二十歳のころは何をしてた?何になりたかった?

仕事

  1. 最初の仕事は何だった?どうやって決めたの?
  2. 初任給で、何を買った?
  3. 仕事の日は、朝から夜までどんな一日だった?
  4. 仕事でいちばん大変だったことは?どうやって乗り切った?
  5. いちばん楽しかった仕事は何?
  6. 仕事で覚えたことで、今も役に立ってることはある?

出会いと結婚

  1. お父さん(お母さん)とは、どこで出会ったの?
  2. 最初に会ったとき、どう思った?
  3. 初めてのデートはどこに行った?
  4. 結婚式はどんなだった?いちばん覚えてることは?
  5. 結婚して最初に住んだのは、どんなところ?
  6. どんなことでけんかしてた?どうやって仲直りしてた?

子育て

  1. 私が生まれた日のこと、覚えてる?
  2. 私の名前は、どうやって決めたの?
  3. 私は小さいころ、どんな子だった?
  4. 子育てでいちばん大変だったのは、どんなとき?
  5. 私が小さいころの話で、よく覚えてるのはどんなこと?
  6. 子育てのやり方で、昔と今でいちばん違うのは何だと思う?
  7. 孫が生まれるって聞いたとき、どう思った?

家族の味と行事

  1. 子どものころ、お正月には何を食べてた?おせちは誰が作ってた?
  2. うちの卵焼き、どうやって作るの?分量は目分量でいいから教えて。
  3. 子どものころ、いちばんのごちそうは何だった?
  4. お盆には、親戚はどこに集まってた?
  5. 運動会のお弁当には、何を入れてくれてた?
  6. 地元のお祭りは、どんなだった?
  7. 家族で毎年やってたことで、これからも続けてほしいことはある?

今のこと

  1. 最近、楽しみにしてることは何?
  2. 今だから話せることってある?
  3. 人生でいちばん大きな決断は何だった?
  4. 二十歳の自分にひと言かけるなら、何て言う?
  5. 孫たちに伝えたいことはある?

孫から聞く質問

親は、大人になった子どもに話すときと、5歳の孫に話すときとで、答え方が変わります。孫に1つ質問してもらい、その答えを録音しましょう。1本の録音に、親の声と孫の声が一緒に残ります。敬老の日や、お正月、お盆の帰省がよい機会です。

  1. おばあちゃん、子どものころ、どんなおもちゃで遊んでた?
  2. おじいちゃん、昔の小学校ってどんなだった?
  3. おばあちゃん、ママが小さいとき、どんな子だった?
  4. おじいちゃん、子どものころ、いちばん好きだった食べものは?
  5. おばあちゃん、子どものころに歌ってた歌、歌って。

話を広げる聞き方

1回の録音には、よい質問が1つあれば足ります。大事なのは、答えのあとにもう一つ聞くことです。「それで、どうなったの?」「そのとき、いちばん困ったのは何?」と続けましょう。話が途切れても、すぐに次の質問をしないでください。少し待つと、細かい話が出てくることがよくあります。

古いアルバムを一緒に開くのも一つの方法です。写真が1枚あると、「これはどこ?」「隣にいるのは誰?」と自然に話が始まります。

自分史ノートのように、親が質問に自分で答えを書き込むノートもあります。書くのが好きな親には合っています。そのうえで、いくつかの答えは録音もしておきましょう。録音には、笑い方や間の取り方、話し方の癖が残ります。

このガイドを書いた理由

私とNargizが小さいころ、母は遅くまで働いていたので、私たち姉妹を主に育ててくれたのは祖母のNeneでした。ごはんを作り、学校のことを話してくれて、私たちをとても大切にしてくれました。ふたりとも、祖母ととても仲良しでした。

祖母は、夢でロナウドに会ったという話をよくして、笑わせてくれました。祖母の笑い方や、起きたことを受け入れるようにという助言を、今も覚えています。祖母は昨年亡くなりました。写真はありますが、声の録音は1つもありません。

祖母のNeneと、ZaraとNargiz
祖母のNeneと、Nargizと私。

長いインタビューより短い録音

親の話を残す方法としてよく紹介されるのは、質問リストを用意して、静かな部屋で1時間ほど話を聞くインタビューです。うまくいく家族もあります。ただ、改まったインタビューは後回しになりやすく、試されているように感じる親もいます。

短い録音なら、親も自分も気が楽です。1回30秒から2分ほどで、機会があるときに録ります。お正月の食卓で、ビデオ通話の途中で、親が孫を抱っこしているときに。短い録音は、1時間の録音よりあとで探しやすく、聞き直しやすくもあります。

12:02
おばあちゃんとおじいちゃんの出会い
3月8日(日)
SSusanおばあちゃん
写真2
1:48
文字起こしを隠す
文字起こし

1962年の春、村の集会所で開かれたダンスパーティーでした。あの人は、最初は私の姉を誘ったんです。姉が断ったので、私のところに来ました。足を2回も踏まれましたが、次の曲もまた一緒に踊りました。

本人の声で話した思い出を、写真と並べて残せます。話した内容は文字でも読めます。

スマホで録音するときのコツ

マイクも特別なアプリもいりません。スマホのボイスメモと静かな部屋、それにちょっとしたコツがあれば十分です。

  • 毎回、録音の前に了解を:何のための録音かを伝えましょう。「孫に聞かせたいから。どこにも公開しないよ」のように言います。こっそり録音するのはやめましょう。
  • スマホはテーブルの上に:腕を伸ばしたくらいの距離に、画面を下にして置きます。マイクのように口元に向けると、たいていの人は緊張します。
  • 静かな場所:テレビやラジオを消し、冷蔵庫や換気扇、窓から離れます。台所は声が響きやすく、ソファや座布団のある部屋の方が向いています。
  • 最初の10秒の確認:続ける前に、冒頭を再生して確認しましょう。その場で気づけば、すぐに録り直せます。家に帰ってからでは、録り直しはできません。
  • 時間帯:疲れやすい親なら、元気な時間帯に短く録ります。
  • 話のあとも録音を続ける:話が終わったあとの笑い声や、「そうそう、それとね」、日付をめぐる言い合いが、いちばんよい部分になることがよくあります。
  • 日付と話す人:録音の最初に言うか、録音のすぐあとに書いておきます。あとで探すときに役立ちます。

質問のほかに録っておきたい声

短いものから始めましょう。すぐに録れて、しかも録り忘れやすいものです。

  • 笑い声:狙って録るのは難しいので、話が終わっても録音を続けます。
  • 孫の名前を呼ぶ声:親だけが使う呼び方やあだ名も一緒に。
  • 電話の第一声と、別れぎわのことば:電話に出るとき、切る前に、親がいつも言うひと言です。
  • 歌や子守歌:特に、自分が子どものころに歌ってもらった歌や、親が子どものころに覚えた歌。
  • 声で話すレシピ:書いたレシピではなく、「ひとつかみ」「味を見ながら」が入った、いつもの作り方です。
  • 孫に読む絵本:子どもが寝る前に、何度でも聞けます。
  • 方言や口ぐせ:親がよく使う言い回しや、地元のことば。
  • 助言:「孫たちに知っておいてほしいことは?」と聞いたら、あとは黙って待ちます。手紙で残す方法は子どもへの手紙のガイドにまとめています。

離れて暮らす親の声を残す

実家が遠い場合や、海外に住んでいて親が日本にいる場合、孫がおじいちゃん・おばあちゃんの声を聞けるのは、たいてい電話かビデオ通話です。通話の声も残せます。

  • iPhoneの通話録音:Appleによると、通話録音は一部の地域と言語でだけ使えます。録音中であることは双方に音声で知らされ、録音はメモアプリに保存されます。Appleは、始める前に相手の同意を得るよう求めています。住んでいる国で使えるかを確認しましょう。
  • スピーカーと別の端末:LINEのビデオ通話などをスピーカーにして、別のスマホやタブレットで録音します。音質は落ちますが、どの通話アプリでも使えます。
  • 実家の近くの家族:きょうだいや親戚に、親の短い話を録音して送ってもらう方法もあります。
  • 決まった時間の短い通話:時差がある場合は、親の生活のリズムに合わせて時間を決めましょう。たとえば毎週日曜の夕食後に10分話す方が、たまの長電話より続きます。

通話の録音についての決まりは、国によって違います。どの国でも、録音する前に相手に伝えて、了解をもらいましょう。

物忘れが増えてきたとき

録音は短くしましょう。日付や名前を聞く質問より、よく知っている話題や昔の歌の方が、話しやすいことが多くあります。自分が覚えている話と違っていても、訂正しないでください。調子のよくない日は日を改めるか、親が孫と話している声をそのまま録りましょう。

お金・介護・医療のこと

「親に聞いておきたいこと」を調べると、預金や保険、介護、医療、お墓の話がよく出てきます。どれも大事な話ですが、このガイドでは詳しく扱いません。思い出の話とは、日を分けて話す方が切り出しやすくなります。医療やケアの希望を、家族や医療・ケアチームと前もって話し合うことを、厚生労働省は「人生会議」として紹介しています。リンクは下の出典にあります。

録音した声の保存

録音は、気づかないうちになくなることがよくあります。スマホのボイスメモやLINEのトークに残ったまま、機種変更やトークの削除で消えてしまいます。録った日のうちに、次の3つをしましょう。

  1. ファイル名:誰が、何を、いつ話したかがわかる名前を、「お母さん、子守歌、2026年10月12日」のようにつけます。
  2. 2つ目の保存先:録音したスマホとは別の場所に置きます。
  3. ひと言の説明:何の話か、誰がその場にいたか、聞く人が知っておくとよいことを書きます。

保存先も考えておきましょう。親が了解したのは家族のための録音で、インターネットに公開することではありません。録音は家族だけが聞ける場所に置きます。声からAIで本人そっくりの声を作るサービスもあります。親の声をそうしたサービスに渡す前には、本人に聞きましょう。

Dear Momentで声を残す

Dear Momentは、写真、動画、メモ、ボイスメモを残せる、家族だけの日記アプリです。アプリでボイスメモを録音すると文字起こしもされるので、聞くことも読むこともできます。日本語のボイスメモも文字になります。思い出にはそれぞれ日付があり、同じ日の写真と並んで残ります。誰に見せるかは思い出ごとに選べます。お母さんの子守歌は家族みんなと共有し、別の録音は自分だけにしておく、という使い方ができます。共有した思い出は、家族が専用リンクから開けます。アプリもアカウントも不要です。リンクを知っている人は誰でも見られるので、送る相手は選びましょう。

思い出を見られるのは、自分と選んだ人だけです。インターネット上に公開されることはありません。広告はありません。データはEU(欧州連合)内に保存しています。データや録音した音声を売ることも、AIの学習に使うこともありません。子どもの毎日の記録の残し方は、成長記録アプリのガイドにまとめています。

よくある質問

親に聞いておきたいことには、どんな質問がありますか?

子どものころの家、学校、最初の仕事、出会いと結婚、子育て、家族の料理など、親自身の人生について聞く質問です。「子どものころは楽しかった?」より「子どものころ、どんな家に住んでた?」のように具体的に聞くと、話が広がります。1回の録音に、質問は1つで足ります。

親の声を残すには、どう録音すればいいですか?

ふだん使っているスマホで十分です。テーブルの上、腕を伸ばしたくらいの距離に置き、30秒から2分ほどの短い録音を、帰省のたびに少しずつ重ねます。笑い声や、孫の名前を呼ぶ声のような短いものから始めましょう。

離れて暮らす親の声は、どう録ればいいですか?

まず親に了解をもらいます。iPhoneの通話録音は一部の地域と言語でだけ使え、録音中であることが双方に音声で知らされます。LINEのビデオ通話などはスピーカーにして、別のスマホやタブレットで録音する方法もあります。実家の近くに住む家族に、短く録音して送ってもらうこともできます。

親が録音をいやがったら、どうしますか?

その気持ちを尊重し、こっそり録音するのはやめましょう。録音は孫のためで、インターネットに公開するものではないと伝えます。人生について話すより、絵本を1冊読んだり、歌を1曲歌ったりする方が、引き受けやすい人も多くいます。

方言のまま録音してもいいですか?

問題ありません。親がふだん話すことばで録音しましょう。標準語に直して話すと、話し方が硬くなりがちです。孫が海外で育ち、日本語があまりわからない場合は、何の話かを孫の読めることばで短く書き添えておきます。

出典

  • iPhoneの通話録音(2026年10月29日に確認):Appleサポート「iPhoneで通話を録音して文字に起こす」
  • 医療やケアの希望を家族や医療・ケアチームと話し合うこと(2026年10月29日に確認):厚生労働省「人生会議ポータルサイト」
  • Dear Moment:料金とよくある質問、プライバシーポリシー(英語)、チーム紹介(英語)

著者について:Zara Turner-MajorはDear Momentの共同創業者です。以前にALZAとWoWomanを創業しました。自身も子育て中で、家族はイギリス、アゼルバイジャン、ウクライナに住んでいます。チーム紹介(英語)

次の帰省で、最初の1本を録音しましょう。思い出5件までは無料で残せます。カード登録は不要です。サブスクリプションは、すべて14日間の無料トライアルから始まります。料金は国や地域によって異なります。登録する前に、App StoreまたはGoogle Playで確認できます。無料トライアル中に解約すれば、料金はかかりません。

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