子どもへの手紙:年齢別の例文と毎年の書き方
要点:子どもへの手紙は、便箋1枚ほどで足ります。書くのは、この1年の場面、子どもが言ったひと言、いまの子どもの様子、来年の願いの4つです。毎年誕生日に同じ形で書けば続けやすく、あとで年ごとに読み比べられます。このページには1歳、3歳、6歳、10歳(二分の一成人式)、14歳(立志式)の例文があります。Dear Momentなら、手紙を思い出として保存し、読み上げた声も一緒に残せます。共有するまでは自分だけが見られます。
例文はどれも、このガイドのために書いたものです。名前や出来事を、自分の家族のことに置きかえて使えます。
子どもへの手紙の書き方:入れたい4つのこと
どの年齢でも、この4つを書けばまとまります。書き出しに名前と年齢、できれば日付を書き、最後は「ママより」「パパより」など、子どもからの呼び名で結びます。
- この1年の場面をひとつ:いつ、どこで、何があったか。運動会、お正月の実家、公園で初めてできたこと。ひとつに絞って、細かく書きます。
- 子どもが言ったひと言:言い間違いも、そのまま書きます。本人が覚えていない言葉ほど、あとで読んだときに喜ばれます。
- いまの子どもの様子:好きな食べもの、よく遊ぶ友だち、最近がんばっていること。「やさしい」と書くかわりに、やさしかった場面を書きます。
- 来年の願いをひとつ:大きな目標ではなく、一緒にしたいことや行きたい場所など、小さく具体的なことにします。
長さは、小さい子どもには数行から便箋1枚、10歳を過ぎたら便箋1枚から2枚ほどで足ります。毎年同じ形で書くと、迷わずに書けて、何年分かを並べて読めます。
年齢別の例文
1歳の誕生日
本人はまだ読めないので、10歳や20歳になったときに読む手紙として書きます。本人の記憶に残らないことを書いておきましょう。
- 生まれた日のこと、最初に抱っこした人
- 朝起きてから寝るまでの1日
- 初めて食べたもの、初めて口にした言葉や声
- 会いに来てくれた人、遠くからビデオ通話で見ていた人
1歳の例文
つむぎへ
1歳のお誕生日おめでとう。2026年5月12日の夜、これを書いています。
最近のつむぎは、朝6時に起きると、まずパパの顔をぺちぺちたたいて起こします。好きなのはバナナと、おばあちゃんが歌う「どんぐりころころ」。
4月に実家の縁側で、つかまっていた手を離して、2歩だけ歩きました。おばあちゃんが「歩いた」と大きな声を出したら、びっくりして座りこんで泣いたね。
言葉は、「ママ」より先に「ワンワン」が出ました。
来年は、公園の砂場で一緒に山を作りたいな。
ママより
3歳の誕生日
当日に読み上げるなら、短くまとめます。長い手紙は取っておいて、短くしたものを読む方法もあります。
- この1年に覚えた言葉と、言い間違い
- 何度も聞いてくる質問
- 自分でやりたがること
- こわがっていたもの、大好きなもの
3歳の例文
れんへ
3歳のお誕生日おめでとう。
この1年で、れんはたくさん話すようになったね。とうもろこしのことは「とうもころし」。毎朝、起きるとすぐに「きょう、ほいくえん?」と聞きます。
靴は自分ではくと決めていて、手伝うと怒ります。左右が逆でも、そのまま公園まで歩いていきます。
夏祭りでは、最初は太鼓の音がこわくてパパにしがみついていたのに、最後はいちばん前で手をたたいていたね。
4歳になっても、れんの話をたくさん聞かせてね。
パパより
6歳の誕生日と小学校入学
6歳の誕生日は、小学校に入る前の年長の1年のうちに来ます。保育園や幼稚園の最後の1年と、新しく始まる学校のことを書けます。ひらがなを読める子どもなら、自分で読めるように、ひらがなを多めにして書くのもひとつの方法です。
- この1年でできるようになったこと
- 仲のいい友だちと、よくする遊び
- 今、大きくなったら何になりたいと言っているか
- 入学の準備で、本人が自分で選んだもの
6歳の例文(ひらがなを多めにした例)
ゆいへ
6さいのおたんじょうび、おめでとう。
この1ねんで、ゆいはじてんしゃにのれるようになりました。こうえんでなんかいもころんで、そのたびに「もういっかい」といって、さいごはひとりでいけのまわりを1しゅうしたね。
いまは、ほいくえんのさいごのとしです。はるからは1ねんせい。ランドセルは、じぶんで「むらさきがいい」ときめました。
おおきくなったら、ケーキやさんとおいしゃさんの、どっちにもなるんだって。
がっこうで、すきなことをたくさんみつけてね。
ママより
10歳と二分の一成人式
二分の一成人式は、10歳を祝う学校行事です。主に小学4年生で行われ、1980年ごろに兵庫県の小学校で始まったとされます。学習指導要領で決まった行事ではないので、行うかどうかも内容も学校によって異なります。親が書いた手紙を、式で子どもに渡したり読み上げたりする学校もあります。
学校から手紙を頼まれたら、長さ、渡し方、ほかの人の前で読むかどうかを担任の先生に確認しましょう。教室で読まれる手紙には、家族の事情や本人が知られたくないことは書かないようにします。ほかの子どもやきょうだいと比べる言葉も入れません。学校に出す手紙とは別に、家で読む手紙を書く方法もあります。
- 生まれた日のこと、名前に込めた思い
- 小さいころの場面をひとつ
- この1年で、言われなくても自分からしたこと
- これからの10年への短いひと言
10歳(二分の一成人式)の例文
はるとへ
10歳、おめでとう。
はるとが生まれた日は雪で、病院の窓から見えた屋根がまっ白だったのを覚えています。
小さいころは、電車の名前を全部言い終わるまで寝ませんでした。
この1年でいちばん心に残っているのは、運動会のリレーです。バトンを落として、泣きながら最後まで走ったね。次の日から、だれに言われたわけでもないのに、毎朝公園で走る練習を始めました。
このごろは、妹のりんの宿題を見てくれています。ありがとう。
これからの10年、やりたいことが見つかったら、いちばんに聞かせてほしいな。
お父さんより
14歳(中学2年生)と立志式
立志式は、昔の元服にちなんで、中学2年生ごろに行う学校行事です。生徒が将来の目標や決意を漢字や四字熟語で表して発表する学校があります。「立志の集い」など名前も内容も学校によって異なります。生徒が家族への感謝を手紙に書いて渡す学校もあれば、保護者が前もって手紙を出し、式の中で親子が手紙を交換する学校もあります。
14歳になると、親の前で手紙を読みたがらない子どももいます。渡すだけにして、いつ読むかは本人に任せましょう。本人から打ち明けられたこと、好きな人のこと、体型や見た目のこと、きょうだいとの比較は書きません。心配ごとを並べたり、お説教をしたりせず、この1年にしたことと今の本人のことを書きます。
- この1年に自分で決めたこと
- 本人から教わったこと(音楽、スマホ、好きなもの)
- 大変だった時期に、どうやって乗りこえたか
- 立てた志について、親が聞いてみたいこと
14歳(立志式)に親から贈る手紙の例文
そうたへ
14歳の誕生日と立志式、おめでとう。
この1年で、そうたは自分で決めることが増えました。部活をサッカーから吹奏楽に変えると決めたときは、夕ごはんのあとで、理由を3つ紙に書いて見せてくれたね。
発表会で聞いたトロンボーンの音は、4月とはまるで違いました。
最近は、スマホで曲を作る方法を教えてくれます。お母さんにはまだ半分くらいしか分からないけれど、教えてもらうのが楽しみです。
立てた志のこと、話したくなったら聞かせてください。
お母さんより
読んで渡すか、取っておくか
- 1歳から3歳ごろ:当日に短く読み上げて、手紙は取っておきます。
- 6歳ごろから:一緒に読みます。自分で読める子どもには、手紙を渡します。
- 10歳を過ぎたら:今読みたいか、取っておいてほしいかを本人に聞きます。
- 中学生:渡して、ひとりで読んでもらいます。読みたがらなければ、取っておきます。
- 家族にとってつらかった年の手紙(病気、離婚など):本人が大きくなるまで取っておく方法もあります。
何年分かを取っておいて、大人になったときにまとめて渡す家庭もあります。誕生日には短くまとめたものを読み、全文は取っておく方法もあります。
毎年続けるコツ
- 書く日を決める:誕生日の夜や、その週末。スマホのカレンダーに毎年の予定として入れておきます。
- 1年のあいだにメモする:子どもが面白いことを言ったら、日付と一緒にメモしておきます。手紙を書くときは、その中から選ぶだけです。
- 写真を見ながら書く:この1年の写真をひと月ずつ見ていくと、書く場面が見つかります。
- ほかの家族にも書いてもらう:パパやママ、おじいちゃん・おばあちゃんが、毎年数行ずつ書き足す家庭もあります。
- 書けなかった年があっても続ける:今年の分はいつもどおりに書き、書けなかった年の分は、その年の写真を見ながら短い手紙にまとめます。日付は、その年の誕生日にします。
- 生まれる前から始める:妊娠中に書いた手紙を、最初の1通にできます。
手紙をなくさず、家族だけで残す
手紙は、引き出し、メールの下書き、古いスマホのメモなど、あちこちに散らばると見つからなくなります。1か所にまとめて、手書きの手紙は写真も撮っておきましょう。読み上げた声を録音しておくと、言葉と一緒に声も残ります。
誕生日の手紙には、学校の名前、友だちの名前、体のことや悩みなど、個人的なことがたくさん入ります。SNSで手紙の全文を公開するのはやめて、家族のなかで読みましょう。10歳を過ぎたら、ほかの人に見せる前に、本人に聞くようにします。
Dear Momentでは、1通の手紙を1件の思い出として保存できます。手紙はテキストメモで書くか、手書きのものを写真で残します。読み上げた声は、ボイスメモで一緒に録音できます。日本語のボイスメモは文字起こしされ、テキストになります。共有しなければ、手紙を見られるのは自分だけです。あとから相手を選んで共有することもできます。相手は専用リンクをブラウザで開くだけで、アプリもアカウントも不要です。リンクを知っている人は誰でも見られるので、リンクは見せたい人だけに送りましょう。
思い出には過去の日付もつけられるので、誕生日の数日後に書いた手紙にも、誕生日の日付をつけられます。子どもの誕生日を入れておくと、思い出ごとにそのときの年齢が表示されます。手紙を決まった日に自動で届ける機能はないので、いつ見せるかは自分で決めます。子どもの毎日を写真や声で残す方法は、成長記録アプリのガイドにまとめています。
広告はありません。データはEU(欧州連合)内に保存しています。データを売ることも、AIの学習に使うこともありません。思い出5件までは無料で残せます。カード登録は不要です。
ひまりへ。今日で5歳になりました。今年は浮き輪なしで泳げるようになって、グリーンピースも、やっぱり食べることにしました。お風呂ではいつも歌っていて、3曲は歌詞を全部おぼえています。
よくある質問
子どもへの手紙には何を書きますか?
書くのは、この1年の場面、子どもが言ったひと言、いまの子どもの様子、来年の願いの4つです。書き出しには名前と年齢を書き、最後は「ママより」「パパより」など、子どもからの呼び名で結びます。気持ちだけでなく、何があったかを具体的に書きましょう。
長さはどのくらいがいいですか?
小さい子どもには数行から便箋1枚、10歳を過ぎたら便箋1枚から2枚ほどで足ります。短いほうが毎年続けやすくなります。
二分の一成人式の手紙の書き方は?
生まれた日のこと、小さいころの場面、この1年で見た成長、これからへの短いひと言の順に書くとまとまります。式で読み上げる学校もあるので、長さや渡し方、ほかの人の前で読むかどうかを担任の先生に確認しましょう。家族の事情など、教室で読まれたくないことは書かないようにします。
手書きとスマホ、どちらがいいですか?
書きやすいほうで大丈夫です。手書きの手紙は筆跡が残りますが、なくしやすいので、書いたら写真を撮っておきましょう。スマホなら、すきま時間に少しずつ書けます。
書けなかった年があります。どうすればいいですか?
今年の手紙はいつもどおりに書きます。書けなかった年の分は、その年の写真を見ながら短い手紙にまとめ、その誕生日の日付をつけておきます。
生まれる前から手紙を書けますか?
書けます。妊娠中に書いた手紙を、最初の1通にできます。準備していること、考えている名前、生まれてくる子どもについて想像していることを書きましょう。
出典
- 二分の一成人式(2026年10月29日に確認):HugKum(小学館)「二分の一成人式とは?式のプログラムや手紙の書き方、ママパパの体験談も」
- 立志式(2026年10月29日に確認):佐賀県・三根中学校「三根中学校だより」第20号(2023年3月31日)、佐賀県・西有田中学校「学校だより」第28号(2026年3月24日)
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